でも集まると話し始めるのは仕方の無い事らしく。身が入ってる様子は無いとお婆さんは笑って、
「なるようにしかならんからね。」気負ってるよりは安心してられると。俺もそう思う事にした。
彼女は「見たいって言うから。」と俺の部屋に友達連れて来たりもして。
後で「大きいー。」「怖くない?」その二つは必ず言われると笑って。だろうなと納得した。
入試の前日に「入学祝い何がいい?」フライングして聞いたら「制服です。」って答えで。
その時着てた中学の制服ちょっと持って「これ、着れなくなるし。」少し寂しげで。
お母さんに買って貰った最後の服。思い入れはあっても中学出て着続ける事は出来ない。
「高いけど、いいですか?」「いいよ。」彼女から買って欲しい物の指定があったのはそれが最初。
制服ならサイズ合わせだけだから選ばなくていいのに少し安心した。
合格発表当日。たまたま休みが合ったから、一緒に見に行く事になって。彼女も友達も一緒で。
続きは次のページからご覧ください!!
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121