時間潰すのと、暑さをちょっとでも避けるために、涼しいとこ探して散歩する事になって。
木が茂ってる林道みたいな所でベンチ見つけて座ると、彼女が突然、話し出した。
ここがお婆さんの里で、お母さんが育った所でもあると言う事。
彼女のお爺さんも若い頃に亡くなっていて、お婆さんが女手一つで育てたと言う事。
お父さんとお母さんはご近所さんで、二十一歳と十七歳で結婚したと言う事。
お母さんが二十歳の時に、彼女が生まれて、名前はお父さんが決めたと言う事。
彼女も、小さい頃はこの町に住んでいたと言う事。勿論全然覚えてないと言う事。
お父さんは、林業と運送をしてたと言う事。二十七歳の時、事故で亡くなったと言う事。
車両や道具の借金(ローン?)が払えなくなって、自己破産して三人でこの町を出たと言う事。
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