話し合いはしたけど初めての事で何を事言えばいいのとか解らないから、結局考える事を放棄。
家帰って、飯喰う前に彼女と二人でならんで正座。ストレートに「婚約許して下さい。」それだけ。
「ん、いいんじゃないか。」親父のその一言に反対は出ず。簡単に承認された。
毎年一度は彼女とお婆さんと一緒に帰省して、俺と彼女以外の四人は酒好き、必ず酒が入る。
そんな場では冗談半分ながらそのうち一緒にさせてしまおうと言う話が繰り返されてたし、
本家の姉さん夫婦とか、下のおじさんとか近しい親類が一緒の時もあり、彼女も顔見せはしてて。
そんな状態だったから俺も彼女も不安は感じてなかったけどちゃんと認めて貰えれば一安心。
内祝いとか言って結局酒が入って。酔って「ありがとうねぇ。」ばかり言うお婆さんと、
「あんたは肝の小さい男や。」と怒る婆ちゃん。今すぐ結婚しろと暴走。お婆さんも乗っかって。
彼女と二人、早々に逃げ出した。さっさと風呂入って寝る準備。風呂上がりに親父と出くわして。
「二人でかしこまってるから『子供出来ました』かと思って変な汗かいたぞ。」苦笑いしてた。
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