だんだん体温感じて。ちょっと変に意識して。打ち消して。少し離れようとしたら、手に力入って。
「…やだ。怖い。」短く小さく、でもハッキリ言って。驚いて。
「怖いって?」聞いても、答えはなくて。また手に力入って。微動だにも出来なくなって。
寝れるかな、これ。色々考えてるうちに寝息聞こえて。助かったと思った。
でもかなり心拍数が上がって。寝られる状態になるまで、時間かかった。
何とか寝られて、朝は彼女に起こして貰って。送り出す前に、合い鍵渡した。
特に理由は無くて。お婆さんいないなら、こっち来てればって感じで、他意もなく。
それが彼女には嬉しかったみたいで。凄く大事そうにカギしまい込んだのを覚えている。
彼女は学校で、俺はバイトで。どっちも終わってから行くと、面会時間が過ぎる。
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