小学校の時の優しい先生も、お母さん前にして話す時といつもとは違ってて。
その何か変な感覚が、凄く嫌で。男の人ってみんなそうなのかなと、思ったらしくて。
男性に優しくされたり、親切にされたりって事自体を警戒するようになった。
でも何故か俺には、その警戒感を感じなかったらしくて。あれ?って感じで普通に話せて。
お母さんに対しても彼女に対しても、普通。この人は大丈夫。そう思ったらしくて。
そこまで話して、彼女は俺見上げて。少し顔緩めたかと思ったら、くいくい手引いて。
「ねぇ。お兄ちゃんがやさしいのって、何でですか?」突然そんな事言い出して。
「何で?」「ん?」「何で優しいんですか?」「んー?」「なんで?」「んー…?」
だんだん、声に甘えが含まれてきてて。「なんで、ですか?」上目遣いで。揺さぶられて。
あれこれ考えるのも面倒だし、思い浮かばないし。だったらもういいやって感じで。
「好きだから。」「…あは。」「これでいい?」返事せずに、腕に掴まって。
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