「おばーちゃんの前じゃ、強がっちゃうから、思いっきりとか泣けなかったと思うし、
お兄ちゃんいてくれたから、頑張れたし。あは。いっぱい、甘えちゃったけど。」
彼女は照れくさそうにしながら、ちょっと小さな声で言った。
「また、甘えていいですか?」「うん。」「いっぱい?」
頷いたら「お願いします。」と言って、久しぶりに思いっきりの笑顔見せてくれて。
この子が笑ってくれるんならそれでいいや。そう思う事にした。
お母さんがいない生活にだんだん慣れて。慣れるしかなくて。
彼女とお婆さんも、少なくとも表面上はそう見えて。彼女も沈む事が少なくなっていって。
寒くなってくる頃にやっと、それなりの平穏と言うか普通の日々を取り戻しかけてたと思う。
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