部屋帰って少し時間があって。外したっぽい。そんな風に考え出した頃にドア叩いて。
ドア開けたら、雪舞ってる中に上気した顔の彼女がいて。全部、着てくれてて。
身長大体このくらい、で決めたサイズ、ちょっと大きめで。それが可愛くて。顔緩んだ。
彼女の髪に乗った雪払って。「気に入った?」聞いたら何度も頷いてくれて。やっと安心して。
部屋でコート脱いで、オレンジのフリースとジーンズ姿になった彼女。微妙に照れてて。
「どしたの?」「こういうの、初めてだから。何か。」はにかんで、視線落として。
「クリスマスとかも、久しぶりだから。」ちょっと湿った声になって、慌てた。
頭に手乗っけて。「泣くなー。」先に言って。でもちょっと涙流れた頬、親指で払って。
「泣くの禁止。」「嬉しいからだもん。」「それでも禁止。」「…はい。」無理矢理言わせて。
よし。とばかりに髪撫でてたら、飛びつかれて。不意突かれて、受け止めたけど、よろけて。
抱き締められて。「あは。もう少し。」が何度もあって。なかなか離れてくれなくて、困った。
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