「あのー。今日会った人って。」「学校の友達。」「ただの友達?」「ただの友達。」
「じゃ、詳しい事ってなんですか?」「俺との関係みたいな事じゃないの。」
「あ。私ですか?」「説明、しにくいな。」「ですよね。」「何て言っとこう。」
「あは。カノジョじゃダメですか?」視線向けると、ほてった顔して笑う彼女がいて。
「で、いいの?」冷静装って聞いたら「え、いいんですか?」って、ちょっと驚いてて。
「いいよ。」「お、お願いします。」そんな事になってしまって。かなり、うろたえた。
彼女はかなり昂揚した感じで。それ抑えたつもりか、囁くような声で、妙な事言いだして。
「あ、えっ、でも、カノジョっぽい事とか、ゼンゼンわかんないんですけど、いいですか?」
「カノジョっぽい事って?」意味合いが微妙そうで聞いたら、かぁっと耳まで真っ赤になって。
ぺしぺし肩叩かれて。フードかぶって。膝抱いた腕におでこくっつけてその顔隠して。
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