「…お世話になってしまって。」って、何度も何度も頭下げて。
十八のガキだった俺に。
「俺も色々教えて持ってますから。お互い様ですよ。」
実際ゴミ出しとか分別とかやった事無くて、
適当詰め込んで出してたら駄目出しされたりした。
全く知らない街なので銀行やらスーパーやらの場所も一通り教えて貰った。
友人知人の全くいない街だったので、彼女に教えて貰って凄く助かった。
そんな事を話したと思う。
お母さんはやっと少し微笑んでくれて「また遊んでやって下さい」ってまた頭下げて。
立ち話してると、制服姿の彼女が鞄持って降りてきた。
「おはようございます!」って元気な挨拶してくれた。いつもの彼女だった。
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