「電話。女の子。」え、って感じで受け取って。何か嫌な予感がして。電話借りてかけてみて。
電話番号は総合病院の内科病棟で。彼女とお婆さんの名前言ったら、彼女呼びだして貰って。
「どしたの?」「おばーちゃん、入院しちゃいました。」微妙に声、違って。
朝からフラフラするって言ってたから病院行くの進めたら、そのまま入院になってしまったと。
とりあえず顔出す。それだけ言って受話器置いて。早上がりさせて貰って、病院行った。
繋ぎの作業着腰に巻いて安全靴って姿のままで病室行ったら、点滴吊ってるお婆さんがいて。
お婆さんのベッド脇に座ってた彼女が、殆ど走って。目線真下、ってくらいまで来て。
「ご、ごめんなさい。」「いいよ。」「脱水症状…。」「うん、聞いた。」「仕事…。」「いいから。」
動揺激しかったのか、僅かに声上擦ってて。俺までそうなっちゃ駄目だと、落ち着こうとして。
「入院ですか。」「おおげさにせんとって。ついでよ。ついで。」お婆さん、笑って。
脱水症状自体はごく軽い物で、点滴は用心の為。様子見の入院のついでに、健康診断。
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