多くの障害を抱えながら1年半強く生き抜いた犬が天国へ…彼の生涯は多くの人々の愛で支えられていました・・・

たくさんの困難

テキサス州にある施設「Friends Of Emma」で保護されたボンサイ。

はじめにご紹介した通り、ボンサイの体にはたくさんの問題がありました。

その中でも、一番深刻だとされていたのは後ろ足。

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ボンサイの後ろ足は生まれた時から動かす事ができず、全く機能していなかったのです。

そのため、手術によって切断することになりました。

また後ろ足切断後も、様々な問題が立ちはだかります。

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こちらはその時のボンサイのレントゲン写真です。

ご覧頂ければわかると思いますが脊髄が曲がり、尚且つ他の個体に比べて極端に短いのです。

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更にボンサイは「スイマー症候群」という病気を抱えていました。

スイマー症候群とは胸が平らになり、

四肢が広がった状態になっている姿からこの病名がついたとされています。

早期に適切な処置をしなければ生涯歩くことはおろか、

平らになっている胸部が内臓を圧迫するので長く生きることがとても難しい難病です。

人々からの愛

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これだけ絶望的な状況でも、ボンサイは生きる事を諦めなかったそうです。

保護した施設でも、ボンサイが少しでも良い生活が続けられるようにと募金による資金集めにも奮闘。

その甲斐あってか「ボンサイをどうか救ってほしい」という支援者が次々と現れ、

治療を続けることができました。

保護から1年後

多くの人々に愛されたボンサイはその後も順調に成長。

そして1歳の誕生日を無事迎えることが出来たのです。

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連れてこられてきたばかりの頃のボンサイはとても弱々しく、

1年持つかわからないとまで言われていました。

それがここまで元気になったのは、まさにボンサイの強い意志と人々の支えがあってこそでしょう。

最期の時

誕生日を迎えて4か月が経った頃、突然別れの時が訪れました。

その夜、施設のスタッフはボンサイが咳をする音を聞き、慌ててボンサイのいる部屋へ向かいます。

ですが、もうその時すでにボンサイは息を引き取っていたそうです。

突然訪れたボンサイとの別れに、スタッフの方々は悲しみに沈んでいました。

ですがいつまでも悲しみに暮れていてはいけないと前を向き、

小さな命を救うべく今も日夜動物たちと向き合っているそうです。

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病院のスタッフは次のように語っています。

「ボンサイは天国へ旅立ちましたが、彼の魂は今も私たちの心の中で輝き続けています。
私たちはこれからも動物の保護を続けていきますが、ボンサイの事を忘れることはないでしょう。
私たちは皆、今でも彼の事を愛しているのですから。」

これからも動物1匹1匹と向き合って、少しでも多くの小さな命を救っていって欲しいですね。

出典:Facebook

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