パピーミルの悲惨な現状を社会に訴えるため1匹のチワワが自らの命を懸けて奔走した…!

パピーミル

パピーミルとは、犬の尊厳や健康について全く考慮しない悪質な環境で子犬を飼育し繁殖させ、

ブリーダーだけが利益を得るというような問題のことです。

このパピーミルの悲劇を伝えてくれたのは、パピーミルの劣悪な環境から救い出された1匹のチワワでした。

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この写真の犬がそのチワワです。

名前はハーレーと言います。

ハーレーは救助されるまでの10年間、オクラハマのパピーミルで生活していた結果、

このような悲惨な体になってしまいました。

片目が潰れてしまい、つらそうですね。

しかし、ハーレーの体は他のところもボロボロでした。

心臓に病を抱え、尾は折れ曲がってしまい、つま先は変形し、足も曲がってしまいました。

全て、不衛生で窮屈なゲージに無理やり押し込められて生活していた結果なのです。

そしてハーレーの飼い主は、ボロボロになったハーレーを用済みだとゴミのように扱っていたのです。

このような劣悪な環境で生活していたにもかかわらず、ハーレーは生きて救助されました。

チワワのハーレー

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ハーレーは15歳でこの世を去るまで、

パピーミルの問題について社会に知ってもらうために活動をし続けていたのです。

心身がボロボロなハーレーを引き取ってくれたのは、ルディさんとテーラーさんです。

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そしてハーレーは、パピーミルの悲惨な現状を社会に伝えるための活動を始めたのです。

ハーレーはすぐにメディアに取り上げられ、あっという間に有名になりました。

すると、学校やイベントなどに呼ばれるようになります。

呼ばれた学校やイベントでは、パピーミルや商業的すぎるブリーダーの現状を伝え続けました。

その活躍から、2015年にハーレーは「アメリカンヒーロードッグ」と呼ばれるまで有名になったのです。

役目を終えてからも…

ハーレーは体調を崩してしまい、天国へ旅立ちました。

ハーレーを引き取ったルディさんとテーラーさんの友人のメアリーさんは、

「ハーレーは痛みや苦しみもなく、愛するパパとママに見守られて安らかに永遠の眠りについた」

と語ってくれました。

パピーミルという悲惨な社会問題を、自らを通して社会へ伝え続けたハーレー。

ハーレーの様に傷つく犬たちが、いつの日かゼロになってほしいですね。

そのためにも、ハーレーのことはこれからも忘れずに語り継いでいかなければならないでしょう。

出典:This Dog’s Life

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