彼の人生は森と共に…
エドさんは、木こりを生業として生活していました。
人生の大半を深い森と共に過ごしていたエドさんにとって、森は無くなるはずの無い大切な日常でした。
しかし体は徐々に老いていき、エバーグリーン・ホスピスで暮らさなければならなくなりました。
エドさんはホスピスに入所すると、一度も建物の外に出ることができませんでした。
どんなに森が恋しかっただろうと思うと心が苦しくなります。
だんだん死期が近づき、エドさんは最後にもう一度だけ森に戻りたいと願うようになりました。
願いを叶えた人たち

5月、エドさんは森にいました。
アメリカのワシントン州エドモンズにあるミードゥデイル・ビーチ公園は、
エドさんを歓迎するかのように晴れていました。
寝たきりになってしまったエドさんをストレッチャーで森まで連れ出してくれたのはホスピスの牧師、
カート・フーバーさんです。
そして地元の消防局の方々も協力してくれました。
カート牧師はエドさんの願いが森にもう一度だけ戻ることと知り、
叶えてあげたいと考えてホスピスの管理者に相談し、地元の消防局の協力を要請していたのです。
エドさんを乗せたストレッチャーは林道を進みます。
エドさんは自由にならない体全部を使って森の匂いをかいだり、木々に触れ合うことができました。
そしてその間、消防士の皆さんは優しくエドさんの頬を撫でていました。
死ぬまでに森と触れ合うことを諦めていたエドさんにとって、この日は特別な日になりました。
そしてエドさんに同行した人々は、彼の様子に心を動かされたのだそうです。
誰かの死、自分の死
誰かの、あるいは自分の人生が終わる時、どんな状況が望ましいのでしょうか?
十人十色であると思いますが、その傍らに無償の愛を注いでくれる誰かがいたら、
幸せな最後を迎えることができるかもしれません。
天涯孤独であってもカート牧師や消防士の方々の様に、
誰かの最後に優しい気持ちを持って寄り添うことができる人でありたいですね。
出典:イミシン
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