アイルランドと名付けられた我が子

赤ちゃんはやはり、外の世界に出ても心臓が動いていませんでした。
この世界を見ることも生きることもできなかった赤ちゃんに、ハンソンさんは「アイルランド」と命名しました。
悪夢のような夜を越え、翌朝ハンソンさんの元に看護師のゲリーさんがやってきました。
そして、ハンソンさんの運命も全て受け入れるかのように慰めたのでした。
動いていない赤ちゃんの体を拭き、洋服を着せ、ブランケットで包んでハンソンさんに抱かせてくれました。
しかも、お葬式の手続きなども仕事を越えて手伝ってくれて、出席してくれたのです。
「寒い冬の朝に飲むホットチョコレートのように温かい人」
とハンソンさんは彼女を評します。
心優しい看護師たちに見守られて…

もう一人、ハンソンさんに寄り添ってくれた看護師にロナさんがいます。
彼女は妊娠判明当初から共に喜び、ハンソンさんが定期健診に行くのが楽しくなるほどの仲でした。
ロナさんはアイルランドちゃんを抱いてくれて、我がことのように泣いてくれました。
ハンソンさんが流産した悪夢の夜に撮られた一枚の写真には残酷で悲しい記憶と共に、一緒に泣いてくれた優しい看護師さんたちとの絆もつまっています。
そして、その絆がハンソンさんを立ち直らせる一歩になりました。
5年たった今も、ハンソンさんは感謝を忘れられないと話します。
命の現場に携わる以前に、一人の人間として振る舞う彼女たちのような人たちがいることで、私たちもこの世に生を受けたのかもしれませんね。
出典:サプライズ
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