甘えん坊
保護施設に引き取られたハーマンくんは、この施設で快適な生活を手に入れました。
この施設での生活はハーマンを安心させ、彼も落ち着きを取り戻しました。
「今、ハーマンはこの施設でみんなと一緒に幸せに暮らしている」と施設スタッフは語ります。
そしてハーマンは、徐々に施設スタッフに甘えるようになりました。
甘えん坊な彼は、毎朝施設スタッフに仰向けになって挨拶をします。
彼が毎朝仰向けになるのは、お気に入りのお腹のマッサージしてもらうためでした。
小さな変化
体の不自由なハーマンに今から1年前、小さな変化がありました。
彼はその日の朝もいつもと同じように、お腹のマッサージをしてもらっていました。
その時ハーマンは片方の手を前に伸ばし、腕を曲げ、その後片方の手も同じように動かしました。
その動きは、猫がよく行う“フミフミ”でした。
施設スタッフは引き取ってからいつも一緒に暮らしていましたが、その時初めてこのフミフミを見ました。
彼はあまり体を動かすことができないので、このフミフミという行動も大変な努力が必要なのです。
このような彼の小さな変化に、スタッフたちはいつも喜ばされました。
素晴らしい性格
ハーマンには限界がありません。
外見こそ弱々しいですが強い意思を持ち、信じられないほど優しい性格の猫だったのです。
今、ハーマンは自分と同じ病を持ったベアという猫と一緒に暮らしています。
そしてハーマンはその優しさから、お兄ちゃんとしてベアの子守をしているのです。
ハーマンは難病を患っていますが、そんな逆境も含めて自分の人生を愛していたのです。
そんなハーマンのことを、施設スタッフは次のように話します。
「ハーマンは不気味だと言われますが、私たちは彼が完璧でとても美しい猫だと思います。そして素晴らしい性格で生きることが大好きな子なのです」
この施設に引き取られたからこそ、ハーマンは幸せに暮らすことができました。
これからも優しい施設スタッフと一緒に、ハーマンは幸せに暮らすことでしょう。
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