アメリカへ…
「この子にはまだ未来があるのに・・・」
獣医師の冷たい反応にナンシーさんは心を痛めました。
そして彼女は悩んだ末に、この犬をアメリカに連れて帰ることを決断しました。
「二度と歩くことができなくても私が一生支えてみせる」
ナンシーさんはこのように決心しました。
ナンシーさんは動物愛護団体の助けを借りて輸送の手続きを進め、
自宅のあるカルフォルニア州へ犬と共に帰りました。
車椅子か安楽死か
帰国して犬を動物病院へ連れていきましたが、
診察をした獣医師は犬を安楽死させるか、車椅子を与えるかの二択を迫ってきました。
犬は脊椎が折れていて歩くことができなくなっていたのです。
ナンシーさんは迷わず車椅子を購入し、その後も犬を支えることを決めました。
犬は車椅子を与えられると元気に歩き始めたそうです。
現在のふたり
ナンシーさんと出会ってから十数年が経った今でも、犬は車椅子で元気に暮らしています。
一方ナンシーさんは現在、
「Romania animal Rescue(ルーマニア・アニマル・レスキュー)」という動物保護施設を運営しており、
主に西ヨーロッパに住む野良犬や野良猫たちに去勢・避妊手術を施す活動を行なっています。
これ以上不幸な動物を増やさないようにと毎日動物の保護活動を続けているナンシーさん。
そんなナンシーさんの元で、この犬はこの先も彼女の温かい愛に包まれて幸せに暮らしていくでしょう。
ハンデイキャップを抱えていても頑張って生きていってほしいですね。
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出典:boredpanda