ガラガラの飛行機
大貫さんの搭乗した夜のJAL便は、横一列に1人程度しか乗客がいないほどガラガラでした。
急いで帰りたい人々は日中の便を利用していたためです。
そんな機内で、客室乗務員の女性が離陸後にアナウンスを行いました。
みんな一刻も早く帰ろうとしたせいか、あれほどの混雑にもかかわらず夜のJAL羽田便は、777の横1列に1人程度の乗客という超ガラガラ。離陸するとCAから機内放送があった。「昨日は多数の欠航で大変ご迷惑をお掛け致しました」いえ、それはJALのせいじゃないです。
— 大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною (@ohnuki_tsuyoshi) April 11, 2017
大貫さんの言う通り前日の欠航はJALのせいではないのですが、
それでも謝るというのは日本の航空会社ならではだと思います。
「また昨日から、ご家族やお知り合いとのご連絡など、大変だったことと思います。せめて当機にご搭乗の間だけでも、ごゆっくりとおくつろぎ下さい」いえ、皆さんこそ昨日から休んでいないのではないのですか。
— 大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною (@ohnuki_tsuyoshi) April 11, 2017
震災の翌日から運航を再開したということは、
きっと寝る間も惜しんで作業を行なったことによる成果でしょう。
客室乗務員をはじめとしたJALの従業員の方々も疲労困憊している中、
そんな姿を一切見せずに乗客を思いやるその言葉に心打たれます。
不安な乗客に向けて
客室乗務員のアナウンスは続きます。
「なお当機は、空港内で夜を明かされたお客様に毛布を提供してしまいましたため、毛布を搭載しておりません。また皆様にご提供するお飲み物を搭載することができませんでした。」うん、それはしょうがない。
— 大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною (@ohnuki_tsuyoshi) April 11, 2017
JALの従業員たちは震災当日の夜も、空港にいた方々のために働いていたのです。
頭が上がりませんね。
「つきましては飛行中、客室乗務員が機内を回ります。おひとりでご不安なお客様などいらっしゃいましたら、お声をお掛けください。羽田空港まで、お話し相手をさせて頂きます」…僕はCAさんに声は掛けませんでしたが、窓の下の東北地方を見ながら、泣きました。年配の女性客がCAと話していました。
— 大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною (@ohnuki_tsuyoshi) April 11, 2017
震災直後ということで気持ちが不安定な方のために、
客室乗務員の方が話し相手になって気持ちを紛らわしてくれるというのです。
そんな乗客の不安さえも気遣ってくれる客室乗務員の心遣いが、
それだけで乗客たちも安心して搭乗できたことでしょう。
きっと客室乗務員の方の中には、家族が震災に巻き込まれてつらい思いをした方もおられるでしょう。
しかしそういった気持ちを表に出さずに、仕事を全うする客室乗務員の姿勢はとても素晴らしいものです。
大震災から6年以上経った今でも、避難生活を強いられている人は多くいます。
そういった方を、私たちは支えていくことが大切でしょう。
そして、甚大な被害に見舞われたこの東日本大震災を忘れないことも私たちの役目でしょう。
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出典:Twitter