誰よりも自由に…飼い主と一緒に世界中を旅する車イスのワンちゃんの姿に心打たれる・・・

メル、トムさんと出会う

この車いすに乗った犬の名前はメルと言います。

プロの写真家であるトム・ディルワースさんとの出会いは、ニューヨークにあるアニマルシェルター『Yonkers Animal Shelter』。

当時足にすり寄ってくるメルに、トムさんが一目ぼれ。

晴れてディルワース家に迎えられることとなったのでした。

kurumainu2

メルの病気と、車いす

トムさんがメルを引き取って数週間後、トムさんはメルの異変に気が付きます。

フラフラと歩くメル。

まるで体の重心を固定できていないようなその姿は、日に日に悪化しました。

そして、メルに神経系の異常があるとわかったのです。

痛みは感じない。けれども、完治しない。

もう、自分だけで自由に歩き回れない。

そんなメルをかわいそうに思ったトムさんは、彼にプレゼントを送ったのです。

kurumainu1

それは、『Eddie’s Wheels for Pets』が制作した、身体を支えるタイプの四輪車いすでした。

最初はこの新しい「脚」に戸惑いもあったメルですが、

「これまでよりうんと楽に動ける!」

そうわかってから、すぐに車いすを使いこなせるようになったそうです。

kurumainu3

世界へ飛び出したメル

「メルは自分が他とは違うことを分かってる。でも、だからこそ歩き続ける。違うからこそ、その為の努力をメルは怠らないんだ」

と、トムさんは語ります。

そんなメルのためにトムさんは、自分が仕事で赴く様々な国へメルを連れて行くことにしたのです。

kurumainu4

メルはトムさんと一緒に歩きます。

世界中のどんな場所も、きっと辛くても

「なんの苦もないよ!」そう言いたげに。

kurumainu5

メルが病気で抱えた障害は、今の彼にとってなんてことのないものでした。

行けないところなんか、きっとありません。

kurumainu6

病気で身体は不自由になってしまったけれど、きっと彼は、世界中で一番自由な犬なのでしょう。

トムさんが、一緒に世界中を歩いてくれる限り……

kurumaisu7

 

 

【関連記事】

保護施設から引き取った犬が、7歳の娘の近くで突然狂ったように暴れ始めた!保護犬の勇敢さと子供との絆に心震える・・・

生まれてから10ヶ月間、骨が浮き出るほど痩せ細るまで虐待されていたワンちゃん!しかし、男性の思いがけない優しさが彼を救う・・・

震災で7人の命を救った災害救助犬『ダイゴ』→しかしそれと引き換えに待っていた悲しすぎる運命とは…?

飼い主の子供を救った代わりに顔の半分を失ってしまった犬!勇敢な姿に涙が止まらない・・・

これはちょっと嬉しくなる!犬が排便する時に飼い主をジッと見つめるのはなぜか知っていますか?

1 2