検査結果
ビリーさんの体調が悪化し始めたときの様子をビリーさんは語ってくれています。
ひどい頭痛があって、右の鼻が完全に詰まっており、とても息苦しかったです。
最初の病院では副鼻腔炎だと診断され、鼻炎の薬を処方されたのですが、
それでも症状は良くなりませんでした。
そんな私を見た妻に、専門医の診察を受けるようにと説得されたのです。
奥さんから説得されたビリーさんは専門医の元を訪れ、精密検査を受けることになりました。
検査の結果、ビリーさんは鼻腔ガンに冒されていることがわかったのです。
しかもその鼻腔ガンは「生存率たった10%」といわれている、非常に稀なタイプの鼻腔ガンでした。
すぐにビリーさんは手術を受けることになりました。
しかしガンの発見が遅くなってしまったため、
ビリーさんは右の眼球とほほの内側の筋肉と神経を含む周辺の主要な組織ごと摘出することになりました。
その甲斐あって手術は無事に成功しましたが、
ビリーさんの顔の右側は大きな空洞ができてしまったのです。
家族に捧げる人生
手術には成功したものの、彼の顔には大きな空洞ができてしまっています。
そのこと受け入れられずに彼が落ち込んでしまうのではないのか、
とビリーさんの家族や友人は心配していました。
しかし、ビリーさんは周囲の心配をよそに明るく振る舞ったのでした。
手術後にビリーさんは不思議な体験をしたと次のように語ってくれました。
手術の後、辛い時期もあって癇癪を起こしてしまったことがありました。
でもそのとき、誰かが手を差し伸べくれたような気がしたのです。
神様のような、力強い存在を感じました。
すると不思議に気持ちが安らいで、この先どうにかなるだろうと思えるようになっていたのです。
この体験から、ビリーさんは自分を見直そうと考えました。
そして、これからの人生を妻と息子に捧げようと誓ったのでした。
以前はよく酒を飲んだし、妻と息子がいながら、かなり自堕落な生活を続けていました。
心配をかけてばかりだった妻を安心させてあげたかったのです。
息子には昔の自分ではなく、今の新しい自分だけを見て育ってほしいと思いました。
ビリーさんは以前までの自分を捨て、新しい自分として生まれ変わることに決めたのでした。
その後
その、ビリーさんは義歯床を装着する手術を受け、顔の輪郭が保たれるようになりました。
今でも失った右目の幻想痛に悩まされることがありますが、ガンの再発はありません。
今まで就いていた仕事への復帰は、右目を失ってから続けることはできませんでした。
しかしビリーさんはこの顔の空洞を利用して、
テレビ番組やホラー映画にゾンビ役として出演するようになりました。
ちょっとびっくりするような写真ですが、ビリーさんの笑顔のお陰であまり怖くないですね。
2014年にはアメリカのケーブルテレビの人気リアリティ番組『フリークショウ』にも出演しました。
ガンに打ち克った代わりに顔を半分失い、
今まで就いていた仕事もできなくなってしまうという逆境を幸運に変えていこうとするビリーさんの生き方から、
与えられた今の中で出来ることを前向きに取り組むことの大切さを学ばされた気がします。
そんなビリーさんだったからこそ、鼻腔ガンに立ち向かう様子や顔半分を失っても前向きな姿、
家族を心から大切にする姿勢に多くの人が感動したのでしょう。
出典:Facebook
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