安楽死?
狭いキャリー生活からやっと救出され、シェルターに預けられたサムエルですが、
一定期間を過ぎても里親が現れなければ安楽死が待っています。
たくさんの病気を抱え、皮膚病のために見た目もボロボロのサムエル。
安楽死ギリギリのところで、猫レスキュー『Save A Purrfect Cat Rescue』に保護されました。
そして、スタッフはインターネットで写真を公開したのです。
その写真を見て獣医助手をしていたレスリー・レインズさんが、サムエルを救おうと里親に名乗り出ました。
「獣医助手とレスキュー活動の長い経験から、この子には厳しい症状があるとは分かっていました。でも大丈夫、この子はきっと元気になれると信じていました。」
レスリーさんはこのように語ります。
たくさんの困難
治療費は『Save A Purrfect Cat Rescue』が負担してくれることになり、
治療のおかげで着実に体重が増え始めたサムエル。
皮膚の治療が落ち着いた頃、レスリーさんは家に連れ帰りケアを始めました。
虐待を受けていたサムエルには、たくさんの困難が待ち受けていました。
レスリーさんの家で数ヶ月の間は自分の姿や窓の反射を怖がり、
見たこともないソファーやベッドに触れることもできませんでした。
家には他にも保護された猫たちがいましたがレスリーさんの愛情が伝わり、
いつの間にかサムエルもサークル越しに彼らとお話ができるまでになったのです。
運命の人
レスリーさんに抱っこもされるようになりました。
新しい飼い主を探せるまでに人馴れしたサムエルでしたが、初めて会う人には怖がって近寄ろうとしません。
しかし、とうとう運命の人が現れました!
ガンで愛猫を失ってしまったブライアンさんが、サムエルに会った時の事です。
穏やかなブライアンさんに優しくなでられたサムエルは、自分から近くに歩いていきました。
どうやらふたりには、心が通じるものがあったようです。
救助されて10ヶ月。
サムエルは本当の家族に出会えました。
つらい経験をしてきたサムエルは、優しいブライアンさんのもとで幸せになるに違いありませんね。
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