様子がおかしい男性
シャイナさんが男性に声を掛けると、彼は「飛行機に乗り遅れてはいけない」と何度も繰り返します。
根気強く会話をする中で彼が「ウィル」という名前の男性であること、
そして自閉症だという事が分かりました。
ウィルさんは、パニック症状を起こしていたのです。
「明らかに様子がおかしいかったのですが、理由がわからないので救急車を呼びました」
シャイナさんこの時のことをこう振り返ります。
救急車が到着するまで、シャイナさんはウィルさんの側を離れずに落ち着いた口調で会話を続けました。
フライトの時間と食事
ウィルさんは母親の電話番号をシャイナさんに差し出したので、電話をかけて事情を説明したそうです。
到着した救急隊員のチェックではウィルさんの健康は問題ないとされましたが、
このままでは1人での搭乗できそうにありません。
ウィルさんの会話から、緊張のために何日も飲食ができなかったことを思い出したシャイナさん。
ウィルさんのフライト時間に時間があることを確認し、
飛行機に乗り遅れるのを承知で彼を食事に誘いました。
食事を終えたウィルさんは、やっと落ち着くことができました。
そして2人は改めて自己紹介を交わして、楽しい時が過ごせたとのこと。
さて、シャイナさんはその後どのようにして飛行機に乗ったのでしょうか?
このエピソードの後日談を、次のページで詳しくご紹介いたします。