苦渋の決断、安楽死…
弱っていくことを止められないことが、アルさんとジョエルさんにはとても耐えられませんでした。
毎日毎日衰弱していくオーリーはとても辛そうです。
大好きなかけっこもアルさんとジョエルさんに甘えることもできず苦しそうにしています。
「苦しみながら死を待つよりも、安楽死で苦しみなく死んだ方がオーリーのためなのではないか?」
とアルさんとジョエルさんは考えました。
とうとう、オーリーの最期を安楽死で迎える決断をしたのです。
それは苦渋の決断でした。
安楽死当日の奇跡!
オーリーを安楽死させる日になりました。
ドーヴルイス救急動物病院では研修医のニーナ・ゴールデン先生がその準備をしていました。
オーリーの心配を取り除くため、オーリーの耳の裏を掻いてあげようとした時です。
小さな塊を発見します。
ニーナ先生がオーリーの耳の裏を良くみてみるとその塊はダニでした。
ニーナ先生は、ストーン医師に報告し再度診察が行われました。
すると、ダニの唾液に神経を麻痺させる毒が含まれており、その毒が原因の「ダニ麻痺症」だったことが判明したのです。
神経を麻痺させるほどの強い毒が唾液から出るダニはアメリカやオーストラリアに多いのですが、非常に稀なケースだったため発見が遅くなったのでしょう。
ストーン医師はオーリーの様な症例を見たことがあり発見することができたのでした。
元気を取り戻したオーリー!
安楽死は中止され、オーリーを苦しめていたダニは駆除されました。
毛良の多いシェットランドシープドッグですから、他の場所にダニが残っている可能性もありました。
そこでオーリーの毛を全部刈り取る処置が行われました。
そして「絶対安静に!」と指示されました。
ストーン医師は2~3日で回復するだろうと思っていましたが、10時間程で起き上がって歩くことができるようになっていました。
それからすっかり良くなったオーリーは以前の様に大好きなかけっこができるようになりました。
アルさんとジョエルさんはオーリーにダニ除け用の首輪をオーリーにつけキャンプに行っています。
名医に救われたオーリー。
瀕死の状態から奇跡的に楽しい日常を取り戻すことができて良かったですね!
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