サミーが受けた虐待
生後4ヶ月のボクサー犬のサミーはニューヨークのレスキュー・ドッグ・ロック病院に、
飼い主から酷い虐待を受けて運ばれてきました。
サミーは飼い主によって、青いスプレーを体中に吹き付けられていました。
そして車で引きずり回され、挙句に頭を銃で撃たれたのです。
自分のペットにこれほどひどい虐待ができるなんて、飼い主の神経を疑わずにはいられません。
病院に運ばれたサミーは一刻を争う状態で、緊急手術を受けました。
その結果、サミーは無事に一命を取り留めたのでした。
同じ境遇
サミーが手術を終えると、ボーダーコリーのサイモンがサミーの傍に近づいてきました。
サイモンも飼い主から虐待を受け続け、数週間前に助け出された犬だったのです。
そんなサイモンだからこそ、虐待の被害者が心に負った傷や心細さを理解していて、
サミーの傍らにそっと寄り添ったのでしょう。
サイモン自身も、まだ体に飼い主から受けた虐待の傷が残っていて、とても痛々しい姿です。
担当医いわく、サイモンは「自分が守ってあげないと!」とサミーを一目見て思ったのだろうと言います。
そしていつもそばで寄り添い続けたサイモンとサミーの間に強い絆が生まれ、
サミーはサイモンに心を開いたのでした。
お別れ
しかし、そんなサイモンとサミーに嬉しくも悲しい知らせが入りました。
心優しく傷も治りつつあるサイモンには新しい家族が決まり、
近いうちにこの病院を去ることになったのです。
サミーは手術を終えたばかりで、当分の間は治療が必要です。
サミーの担当医は次のように語ります。
「サミーが完全に回復するかはまだわからないし、歩ける様になるかも2週間ほど様子を見ないと判断できません。また、感染症に侵されていれば、最悪サミーは足を切断することになってしまいます。今はただ全力を尽くして治療を行うことしかできません。」
サミーの容体は、まだ油断ができない状態なのだそうです。
この様に虐待を受け、保護される動物は後を絶ちません。
今回、サミーとサイモンは奇跡的に命を取り留めましたが、
虐待によって亡くなってしまう動物も多く居ます。
虐待を行う人がいなくなり、すべてのペットたちが幸せに暮らせるようになると良いですね。
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出典:boredpanda