赤ちゃんの顔
「最初に赤ん坊をこの腕に抱きかかえたとき、なんだか心が平穏で満たされていくような気がしました」
クリスチャンさんはつらそうにしながらこのように語りました。
そしてファビアンさんにそっくりの赤ちゃんを見て、
ファビアンさんが側にいてくれているような気持ちになったそうです。
天国でファビアンさんの赤ちゃんのお世話を頼んだ、と話してくれたクリスチャンさん。
深い悲しみがクリスチャンさんだけだなく、クリスチャンさんを支える周囲の方々も包んでいました。
「私はそのとき夫にもう一度会える最後のチャンスをもらったのだと感じたのです。彼は、私の人生の中で一番大切なものでした」
と締めくくったクリスチャンさん。
この後クリスチャンさんは悲しみに耐え、勇気ある行動を起こします。
このような事故を無くす為に…！
筆舌に尽くしがたい悲しみに打ちひしがれているクリスチャンさん。
クリスチャンさんは、飲酒運転をさせない友人や周囲の方がいれば飲酒運転が減るのだと話し、
飲酒運転をするという判断は未熟な思考を持った人であり、
飲酒をしても運転をしないという考えになることができれば、
それこそが成熟した思考で素敵な事なんだと訴えています。
飲酒運転をし、誰かの命を奪うということは一生後悔し続けることなんだと綴っています。
闘い続ける日々へ…
「夫と息子のためにも、闘っていかなければならないのです。
私は、死を迎えるその日まで注意喚起を続け、この出来事を語り継いでいこうと思います。
私が毎日抱えている苦しみは、誰も経験するべきものではないからです。
私は、夫と息子の死を決して無駄にするつもりはありません」
このように締めくくったクリスチャンさん。
なお、加害者の運転手は21歳で自らも大けがを負いました。
そして飲酒運転過失致死傷罪と飲酒運転殺人罪で起訴されており、
これから罪の重さを実感していくことでしょう。
クリスチャンさんの悲痛な訴えは、きっと多くの人の意識を変えるきっかけになるはずと信じたいですね。
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