目の前にいる小さな命、その子犬は先天異常を持って生まれてきました。
「この子は長く生きられない」と言われてしまった時、あなたならどうしますか?
このお話に登場する飼い主さんのように、辛い思いをさせるのなら情が移らないうちに、
安楽死を選ぶのも1つの考え方かもしれません。
そしてその時、飼い主さんに“安楽死”をお願いされた獣医さんは、どのような行動に出たのか?
命を見限られた子犬に、担当獣医師が取った感動のお話をご紹介します。
小さなチョコラブ

ラブラドールレトリーバーの赤ちゃんが生まれました。
帝王切開でこの世に誕生した8匹の小さな命です。
しかし、その中のチョコ色をした一頭に先天異常が見つかりました。
それは、口蓋裂(上あごに亀裂が入った整形の異常)という障害です。
飼い主さんはその子に「ブロンソン」という名前をつけ、出産に立ち会った獣医さんに相談をしました。
長くは生きられない

「治療を受けても、生き延びる可能性は低いですよ」
飼い主さんは、獣医師にそう告げられました。
きっと飼い主さんは辛い治療を受けさせても生きられないのなら、
苦しまないですむ安楽死を考えたのだと思います。
そして、ブロンソンを安楽死させる意思を獣医師に伝えました。
さて、ブロンソンはどうなったのでしょう。
獣医師は快く飼い主の選択に同意したのでしょうか?
ブロンソンの命の結末は次のページにてご覧ください。
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