厳しい願い
今回ご紹介する貼り紙を掲示した方は、近しい人を山で亡くした経験でもあるのでしょうか?
とても厳しい口調で登山での注意事項を述べています。
・登山は自然相手!生半可な考えで来るな!
・ヘッドライト・雨具・非常食は絶対必要!
・行き先を家族等に「書いて」伝えろ!
ここまでは、基本的な注意事項です。
「夏山だから」「見慣れている山だから」と軽装で登山をしたばかりに、遭難して命を落とす方もいます。
山頂は気候も変わりやすいもの。
かつて北海道のトムラウシ山では、登山者8名が亡くなった遭難事故もありました。
山は自己責任
注意喚起はまだあります。
・登山道を期待するな (整備されたところが歩きたければ山に来るな!)
・道標を期待するな(地図を読めない自分が悪い!文句がある奴は二度と山に登るな!)
・迷ったら戻れ (沢に下りるな尾根に上がれ!)
注意書きの後半は、登山道についてです。
秩父の山中で見た、遭難防止の書き付け。
「山は自己責任!!!!!」から始まる6つの指南は、どれも納得できるものばかりである。「では無事を祈る・・・」という締めも、親玉みたいでかっこいいな。GW中、山や廃道へ行かれる方も多いでしょうが、皆様私のように無事に帰って下さいね。 pic.twitter.com/tpsZZOhlcy— ヨッキれん/平沼義之 (@yokkiren) 2017年5月1日
登りやすいように整備されている道を期待してはいけないということ。
山は自然そのもの、人の作った道や標識はあてにならないということですね。
最後に「では無事を祈る」「山の遭難をなくしたい者より」と、祈りが込められています。
厳しい口調だけに本気度が感じられますね。
3,043人
登山に慣れている平沼さんも、「納得できるものばかりである」と指摘しています。
山は急に天候が変わり、急な坂道で足を滑らせて怪我をする場合もあります。
山頂に登った時の達成感は、素晴らしい体験です。
しかし、危険な場所であることは変わりありません。
『平成27年度における山岳遭難の概要(警視庁)』によると、2016年の遭難者は3,043人になります。
これは、統計が残る昭和36年以降で最も高い数値とのこと。
また、現実的な問題として山で遭難した場合、莫大な捜索費用がかかります。
家族に悲しい思いをさせ、あげくに多額の負債をかけてまで無理に山登りをする必要があるのでしょうか?
山に登る時は貼り紙の注意喚起を守り、完全装備で山に挑んで下さい!
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出典:Twitter