「娘が子を産んだ」
女性のことを調べている間、彼女を派出所へ連れて行きました。
しかし包みが重そうだったので、降ろすように言うと「ダメ!」と強く拒絶されます。
女性の大事そうにしてる包みが気になりましたが、そっとすることにしました。
パク巡査は地道な調査を進め、数時間後にやっと名前、住所、娘さんのいる病院が分かりました。
パク巡査は2人の同僚と一緒に女性を病院へ送ります。
娘さんと会った瞬間、女性は安堵のため息をついて包みを解き始めます。
そこから出てきたものを見た時、その場の全員が言葉を失くしました。
包みに入っていたのは、わかめスープと野菜のおかずとごはんと布団だったのです。
包みの中身
出産した娘さんのために準備したのでしょう。
包みに入っていたわかめスープにはカルシウムが多く含まれており、
出産後の母親に食べさせる習慣が韓国にあるのです。
自分の名前も忘れるほど認知症が進んでいるのに、
ワカメスープを娘さんに食べさせることだけは覚えていた母親の姿に、パク巡査は感動したと言います。
母親は娘さんへ、「ほら、はやく食べなさい」と言いながらわかめスープを差し出しました。
娘さんは涙を流しながら、冷たいスープを受け取って食べたそうです。
母親の子に対する愛情深さが伝わる、美しいエピソードでしたね。
母性愛は、認知症すら凌駕するのかもしれません。
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出典:イミシン