土下座
仕事を終えた彼は同僚と共に、近くのファミレスへ行きます。
同僚は天ぷら定食、彼はまだ体調がすぐれないので雑炊を頼みました。
そこでも彼は接客やサービス向上など店の心配をしていましたが、途中で食事が運ばれてきました。
しかし店員さんがこけてしまい、その拍子で落としてしまった熱い雑炊が彼の足元にかかりました。
そして店員さんは片付けをした後、店長と一緒に土下座をして謝罪します。
それを見た彼が、自分は大丈夫だからと土下座を止めさせます。
そこで土下座していた顔を上げた店員さんが、
先程のコンビニで文句を言っていた若者である事が分かりました。
ミス
若者もその事に気付いたのか、顔を少し伏せました。
しかし、相手へ食事をかけてしまった罪悪感からなのか店員さんはこう謝罪します。
「先程は嫌な言い方をしてしまい、すみませんでした。やけどはされませんでしたか？」
謝罪に対し、彼はこのように返します。
「大丈夫ですよ。人はだれでもミスしますから。私こそあなたを怒らせてしまい、失礼しました。またお店に来て下さい。」
この言葉に店員さんは驚きの表情を浮かべておりました。
仕事をしていればどのような人であれ、ミスをする事はいくらでもあります。
そのミスをどう活かしていくのか、という事こそが重要なのですね。
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出典：Cadot
