ビーズバッグ捨てないで!
ビーズバッグをただ捨てるのではなく、
人に譲るなり材料として再利用するなどして無駄にしないでほしいと語る加門七海さん。
昭和に流行ったビーズバッグ。
持っている人は捨てちゃダメだよ。いらないと思ったら誰かに譲って。ほつれてダメになってたら、手芸する人に材料としてあげて。光り輝く日本のビーズはスワロスキーですら再現できない。なのに、作る人がもういない。
凝った口金もご同様。最早消えるのみだから。 pic.twitter.com/ysulKiZv9W— 加門七海 (@kamonnanami) May 28, 2017
その理由は、昭和時代に使われた上質なビーズや口金等を再現できる職人がもういないから。
加門七海さんは作家のみならず、美術館の学芸員として働いていた事もあるそうです。
更に、職人がいなくなってしまった理由も続けてツイートしています。
最近なぜ、がま口が売っていないのか。
マグネットやチャックのほうがいいから? 違う。職人がいなくなったから。
パチンと閉まって、何度開閉してもへこたれない柔軟な金属、微妙な匙加減が必要な口金が、まともな工業製品として流通できなくなったから。
それほどに職人が減ったからだよ。— 加門七海 (@kamonnanami) May 28, 2017
技術が絶えたのは、私たち日本人のせい。
安い物は中国製、高い物は欧米ブランドのみに目を向けて、良質な日本の職人技術をないがしろにしてきたため。結局、ほとんどの日本人は物を見る目なんか持ってない。
だから、ちょっと良い物を買おうとしたとき、海外ブランドに寄りかかるんだ。— 加門七海 (@kamonnanami) May 28, 2017
皮革の加工技術や縫製を自分の目や指で確かめて、鞄を買う人なんていない。
良い物を買って、一生使っていこうと思う人はもっといない。日本スゴイとはしゃいでいる人のうち、きちんとした日本製品をきちんとした値段で購入する人はどれほどいるのか。
— 加門七海 (@kamonnanami) May 28, 2017
今更、日本スゴイなんて言っても、取り返しのつかないものは沢山ある。
伝統工芸の話ではない。衣食住すべて、ネジや刷毛・ザルまで、身近で手の届く範囲に容易ならざる技術があったんだ。でも現在、辛うじて残っているものも、後継者はほぼいない。跡継ぎがいても、生活できないから継がせないんだよ— 加門七海 (@kamonnanami) May 28, 2017
上質なものを目利きできる人が少なく、中国製や欧米ブランドなどばかりに目を向け、
日本国内の職人技術をないがしろにした結果、その職人技術が途絶えてしまったと加門七海さんは言います。
ネットの反応
加門七海さんのツイートに対して、数多くの感想が寄せられました。
こんばんは!わが家にも、母から渡されたビーズバッグがありました。ほぼ、新品です。丁寧な仕事だなとあらためて…大切にしたいと思いますm(_ _)m pic.twitter.com/9FJkaQedfB
— 今村 かなえ@キャットシッターmedel(メデル)😷💉💉💉 (@catsitter_medel) May 28, 2017
かなり多かったのが「親から譲り受けた」「実家にしまってあった」「遺品から出てきた」
など、ビーズバッグを所有しているというコメントでした。
これ、ほんとです。ビーズバッグは大変貴重な物で、国立民俗学博物館の研究部部長、池谷和信先生も「すてるなら、みんぱくに送ってください!僕らが保管します。もはや貴重な文化財なんです。」と講義でおっしゃっていました。 https://t.co/bHuo6wcmSl
— shima💜📿 (@shima_LE) May 28, 2017
リサイクルショップ等に持って行っても、二束三文の価格にしかなりません。
それよりも、文化財として残した方が有意義だと思いませんか?
ビーズ以上に金具は特に!!!!イママジナイっすよ。。。ほんと、、、骨董市でパーツ見つけては買てった時あったw https://t.co/5O28Y98en3
— まっきー (@maki1985maki) May 28, 2017
ビーズ以上に金具は希少で、なかなか手に入りにくいようです。
骨董市などで売られている場合があるのですね。
https://twitter.com/kuoreruche/status/868808623933214722
後継者がいたとしても、職がなくなってしまえばやはり廃れてしまう事を危惧しています。
これからは安いという理由だけではなく、もっと良い物を見極めようとした方が良いのかもしれません。
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出典:Twitter