夫妻の決断
夫妻はこの申し出に、初めは躊躇しました。
適合検査を受けるということはドナーになるということ。
すなわち、肝臓の一部を他人のために提供することになるのです。
長い手術に耐え、術後の回復にも時間を要します。
そのほか、さまざまなリスクを抱えることになるかもしれないのです。
そんな重大なことを彼女は理解できずに言っているのかと夫妻は危ぶみもしました。
しかし、キルステンさんは真剣でした。
タリアちゃんの命を救いたい一心だったのです。
夫妻は、キルステンさんがただの思いつきで言っているのではないことがわかると、
適合検査の予約をしました。
手術の行方
検査の結果、適合だと認められると早速移植手術に向けて準備が進められました。
肝臓提供手術は14時間を要し、術後1週間の入院生活を余儀なくされます。
さらに、約12センチの傷跡が残ることが予測されました。
しかし、ためらうことなくキルステンさんは提供手術を受けました。
タリアちゃんとキルステンさんは手術が成功し、その後順調に回復に向かっています。
現在16ヶ月になったタリアちゃんとキルステンさんですが、健康状態は良好だとのこと。
22歳の女性にとって、体に大きな傷をつける行為はどんなに強い決心が必要なことでしょう。
それでもタリアちゃんの命を救おうとした行動には、頭が下がる思いですね。
キルステンさんとタリアちゃん一家が、これから健康で幸せに暮らしていけるように願ってやみません。
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