数々の幸運
死と隣り合わせの状態で、子犬は病院に担ぎ込まれました。
ですが幸運なことに、子犬を診察した獣医師は多量の麻薬を摂取した動物の治療経験をもっていました。
動物が多量に麻薬を摂取するというケースは珍しいものでしたが、
経験のある獣医師は的確に治療を施してくれました。
最適な治療を最速に受けた子犬の容態はすぐに好転しました。
なんと24時間後には心音も呼吸も通常に戻ったのです。
もし警官が犯罪者の逮捕をあの時しなかったら、子犬の発見が遅れてしまったら、
そして担ぎ込まれた病院でその道のエキスパートがいなかったら、子犬は死んでしまったかもしれません。
ラッキー
数々の幸運を呼び込んだ子犬は『ラッキー』と名付けられました。
ラッキーが健康になると動物保護団体に預けられ、そこで里親探しが始まりました。
多くの家族がラッキーを迎えたいと名乗りをあげましたが、
その中である少女にラッキーの目は釘付けになりました。
この少女と一緒にいたいとラッキーは強く思ったようです。
少女もラッキーが大のお気に入りのようでした。
しかし選考の結果、ラッキーは他の男性に引き取られることになってしまったのです。
新しい家族
相思相愛のラッキーと少女はこのままお別れになってしまうのでしょうか。
しかしラッキーを手にいれた男性はその権利を放棄し、少女に譲ってくれました。
少女とラッキーの様子を見ていて、「このふたりを引き離すことはできない」と感じたそうです。
こうして、ラッキーは自分が選んだ飼い主のもとで幸せに暮らすことになりました。
もし最初の、犯罪者の飼い主のもとでそのまま暮らしていたらラッキーは命を落としていたかもしれません。
犬は飼い主を選べません。
大切に育ててあげたいですね。
出典:The Dodo
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