助けを求めて
トルコのある街の診療所を訪れた珍しい患者は野良猫でした。
看護師がそんな野良猫を診療所内に迎え入れると、
その野良猫のお腹が大きいことに気が付きました。
どうやらこの野良猫、妊娠しているようです。
看護師はなぜこの野良猫が診療所を訪れたのか考えました。
そして、「出産のために、人の手を借りたいと思ってここまでやってきたのではないか?」
という考えに至りました。
看護師は急いで地元の動物病院に、連絡を入れます。
野良猫は診療所から、獣医師のセファー・ドルムシュさんの病院へと移りました。
そこで診察をしてもらうと、この野良猫は妊娠合併症のため自然分娩が難しく、
帝王切開をしないと出産できないことが判明しました。
母猫の行動力
野良猫はセファーさんの手術のお陰で、無事に4匹の赤ちゃんを出産することができました。
術後の経過は母子ともに順調で、産まれた子猫たちに母猫はたくさんの愛情を注いでいるそうです。
出産を控えた母猫は、このままでは赤ちゃんを産めないと感じていたのでしょう。
そして、自分と子猫たちを助けてくれる場所として診療所に訪れたのでしょう。
診療所は病気やケガをした人が治療をしてもらう場所だと、
普段の生活の中で人間観察をして理解していたのかもしれません。
何よりも我が子を助けたいという母猫の強い思いが、このような行動の源になったのでしょう。
「母は強し」ですね。
出典:Bitlis Haber
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