弱り切っていた子牛
2010年、子牛のBlitzenは他の2頭の牛(LawrenceとAlexander)と共に、
Costonさんにオークション会場で売買されているところを保護されました。
彼らは、アメリカのペンシルベニアとニューヨークにある大規模酪農場で飼われていたのです。
この時、Blitzenの体重は17キロ。
通常の牛の平均体重が約40キロなので、それの半分もなかったそうです。
「こうして保護された牛たちの多くは、
家畜飼育場に到着したころには脱水状態で、
立つことができないほど弱り切っているのです。
彼らは、赤ちゃん牛にとって欠かせないお母さん牛からの初乳を十分に与えられていないのです。」
Costonさんはこのように説明します。
救われた子牛
Blitzenのような子牛は感染症などの病気にかかりやすいだけでなく、
病気になると悪化するのも早いそうです。
子牛を守ってくれるはずの母親のお乳、その命のもとを十分にもらっていないということから、
Blitzenがいかに弱っていたのか想像に難くないでしょう。
保護されたときのBlitzenは、生後たった1日か2日しか経っていませんでした。
彼はすぐさまコーネル大学にある動物病院に連れていく必要があったのです。
そんな状態のまま、生後1~2日でオークション会場に連れていかれていたのです。
オークション会場に連れていかれたBlitzenは、
「誰がこんな牛を買うんだ。」と会場にいた人たちから笑われるほど、
オークションに出るほどの牛ではなかったのです。
そんなBlitzenたちを救ったのがCostonさんだったのです。
CostonさんはBlitzenたちを含めた3頭の子牛に治療を受けさせ、命を助けたのです。
過去を乗り越えて…
そして3頭とも、保護区域では幸せな日々を送っていました。
しかし、別れは突然にやってきました。
生まれた時から波乱万丈な人生を歩んできたAlexanderは合併症を発症していまい、
亡くなってしまったのです。
それでもBlitzenはつらい別れを乗り越えて前を向き、
Lawrenceたちと一緒に遊んだりして体重も順調に増えていき、立派な牛へと育っていきました。
そんな姿がこちらになります。
Blitzenたちの動いている姿もご覧ください。
ちょっとしたきっかけが大きく人生をかえるのです。
愛を注がれたことによって大きく元気になったBlitzenたち。
さらなる成長を望みたいですね。
出典:Animals of Farm Sanctuary/YouTube
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