ワトソン
もはや自力で立ち上がることができないその犬を抱きかかえ、車に乗せて急いで動物病院へと向かいました。
病院に到着後、検査を受けて分かったことは年齢は10歳程で皮膚病、感染症、
心臓病などの多くの疾患を抱えていたということでした。
更にやせ細っていた原因は明らかな栄養失調で、その影響からほとんどの歯が抜け落ちてしまっていたのでした。
生きていることが不思議なくらいの状況のこの犬は、飼育放棄の可能性が濃厚だと検査の結果から分かりました。
この犬は「ワトソン」と名付けられました。
それからワトソンの治療が始まりました。
ワトソンはサマンサさんをはじめ、病院のスタッフの皆さんに懐き、食欲も旺盛で安心した様子で眠っていました。
それはきっとワトソンの生きるための積極的な行動でした。
サマンサさんも、ワトソンに応えるようにワトソンのケアにあたりました。
その甲斐あってワトソンは少しずつ元気を取り戻し始めたのでした。
ワトソンの新しい生活
小康状態にまで落ち着いたワトソンは、サマンサさんの自宅で療養を始めました。
サマンサさんの家の玄関先で立ちすくむワトソン。
サマンサさんは気づきました。
ワトソンは今まで家の中に入れてもらえたことが無かったのだろうと…。
どのような仕打ちを受けたのかは分かりませんが、きっと入ろうとした時に恐い思いや嫌な思いをしたのでしょう。
サマンサさんに促され、おどおどしながらワトソンは家の中に入りました。
専用のソファ、温かでふわふわの毛布はきっと、ワトソンの幸せの始まりです。
ワトソンが生きてきて幸せをやっと手に入れた瞬間、それを物語っているのがこの写真です。
サマンサさん宅の生活に慣れてきた頃、穏やかな笑顔を見せてくれました。
ワトソンは話せませんから、今までされてきたことを私たちに伝える術はありません。
しかしワトソンのこれからが幸せであることを願わずにはいられません。
ワトソンに幸あれ!
サマンサさんはワトソンのためにパーティーを開きました。
サマンサさんがワトソンに知って欲しかったこと、それは
「可愛がられること」「甘やかされること」「愛されること」何より、「幸せになっていい」ということです。
ワトソンをもてなすために用意したケーキやクッキーに…。
新しいおもちゃもプレゼントしました。
クッキーを食べるワトソンから、心が安らいでいることが伺えますね。
今もサマンサさん宅で療養中のワトソン。
少しずつ元気を取り戻していっているそうです。
これからはきっと温かい愛に囲まれて、幸せになってくれることでしょう。
人に虐待されたのに、人を信じてくれてありがとう、ワトソン。
出典:fox26
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