絡まった被毛
ある晩、ラッキーはフロリダ州オヴィエドの街をさ迷っている時、
車で通りかかったカップルに発見されました。
しかし、彼らはラッキーを自宅に連れ帰ることができません。
そこで、彼らはSNSを使って引き取り先を探したのです。

カップルがSNSにアップした時のラッキー。
被毛は汚れて固まり、長年ネグレクトされていたのが一目で分かります。
このSNSを見たトリマーのファラさんが、
「ラッキーほどの毛が絡んでいると、血行障害も起こしかねない」とこの子を引き取ることにしました。
3時間の格闘
ファラさんのお店に、カップルがラッキーを連れて来たのは深夜0時頃。
汚れて固まり、フェルト状になった被毛はノミだらけでした。
「これほど酷い状態の犬を、お手入れしたのは初めて、涙がでたわ…」とファラさんは語ります。
ラッキーがさっぱりと仕上がったのは午前3時でした。

このように毛が固まった状態では、シャンプーができません。
固まった被毛にある程度切込みを入れてバリカンで刈り落としますが、
毛が皮膚と密着しているので慎重に作業をします。
通常トリミング時間は1~2時間ぐらいですが、
3時間のほとんどをファラさんはこの汚れた被毛と格闘していたようです。
また、ラッキーが大人しくしていたので3時間で終われたのかもしれません。
汚れた被毛から、可愛い姿が現れました。
そしてお風呂に入れてもらいます。
ラッキーの実情
すっきりしたラッキーを、ファラさんは動物病院に連れて行きました。
するとラッキーは目も見えず、耳も聞こえていなかったのです。
目も耳も不自由で、街の中を汚れた状態でさ迷っていたラッキー。
そのようなラッキーの心情を思うと胸が痛みますが、
そのようなひどい目に遭ってもシッポを振ってファラさんにお礼を表すラッキー。
「トリミング中、私が助けているのを理解しているようでとてもいい子だったわ。体がさっぱりすると、嬉しそうにシッポを振ってくれたの。」とファラさんは語ります。
現在ラッキーは、預かり家族のもとで暮らしています。
また、警察は無責任な元飼い主を探しているとのこと。
これからのラッキーに、明るい未来が訪れることを心から願います。
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