ジャックス
2015年5月10日、アメリカはカンザス州の北東部に位置するトピカで、
深い傷を負ったピットブルの雑種犬の子犬が教会のポーチで倒れていました。
通りかかった近隣の住民が子犬を発見し、すぐに動物保護団体「Unleashed Pet Rescue」に連絡を取りました。
子犬は全身が腫れあがり、目は開けられず、首と頭には大きく開いた穴のような傷がありました。
自分の力では歩けず、尻尾を少し振って頭を少し持ち上げるだけで精一杯という状態だったと言います。
子犬は闘犬として、違法な扱いを受けていたのではないかと推測されました。
「心が痛みました。どうしてこんなことをする人がいるんでしょう?それから私は、毎晩彼に会いに行きました」
保護施設の女性スタッフはこのように語りました。
しかし懸命な保護団体の看病の甲斐もあり、
子犬は日が経つにつれて尻尾が力強く振られるようになっていき、目も開くようになりました。
集中治療室で約2週間過ごした後ジャックスと名付けられた子犬は退院し、
新しい飼い主さんのもとで暮らすようになりました。
ジャックスの新しい飼い主とは、あの時教会のポーチでボロボロのジャックスを発見した女性です。
神の恩寵
保護施設の女性によれば、ジャックスという名前には『神の恩寵』という意味が込められています。
また当時のことについて、このように述べています。
「彼を最初に見つけたとき、怒りが込み上げてきて、同時に泣きたくなりました。
治療施設に運ばれるまでに死んでしまうのではないかと心配しました。
翌日獣医師から予後は順調で回復するだろうと聞いて本当に嬉しかったです」
退院後1週間のジャックスです。
違法な闘犬時代のトラウマも見られず、走り回って遊んだり、いたずらしたりと元気に暮らしているそうです。
こんなことをできる人がいるというのはどうしても理解できませんね。
こんな人の道に反した闘犬を行っている人も、
行っているのを見る人も正気の沙汰とは思えません。
注目の動画はこちら!
動物保護団体の女性スタッフとジャックスの飼い主さんの、
こうした悲しい出来事に対する思いが込められた動画はこちらになります。
アメリカでは、すべての地域で闘犬を違法としています。
にもかかわらず、自宅の地下室や倉庫などで手軽に始められるギャンブルとして、闘犬は根強い人気があります。
闘犬によって傷つけられる犬は後を立たず、すべての犬がジャックスのように幸せを掴めるわけではありません。
ジャックスの表情を見れば、おとなしくて優しい性格の犬であることがわかると思います。
とても闘犬のような雰囲気は感じられません。
これからは、愛情あふれる環境で幸せに過ごしてほしいですね。
闘犬のような非道徳的な行為が少しでも減ることを祈ります。
出典:YouTube
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