アカウミガメと人間の都合
愛知県渥美半島の南側にある表浜海岸で起きている現状です。
50キロもある長浜の表浜海岸は、自然に溢れた海岸です。
絶滅危惧種である「アカウミガメ」が産卵に来る場所として昔から有名でした。
しかし近年この海岸に人の手が加えられ、ここ数年はアカウミガメが思うように産卵出来ない状態になっています。
この彷徨っているかのようなウミガメの足跡をご覧下さい。
やっとの思いで移動しているのに、妨げられているのです。
場所が分らない…
海岸に置かれたテトラポットが、アカウミガメの進路を阻んでいました。
アカウミガメは産卵するとまた同じ道をたどって海に帰るのですが、
障害物のために産卵場所も帰る道も分からなくなり、何時間も移動するのです。
無表情なウミガメですが、困って居る様子が伝わってきます。
産卵のピークである夏は、このタートルトラックが多く見られるそうです。
悲しい現状
ウミガメがようやくブロックを越え、産卵を終えたとしても帰り道がブロックに阻まれているため、
最悪の場合死んでしまうこともあります。
このようにブロックに頭が挟まり、死んでしまうウミガメもいるのです。
ウミガメはバックする事が出来ません。
ブロックにはまり顔が水に浸かった状態で、窒息死してしまうのです。
また、孵化した赤ちゃんウミガメにも同じ試練が待っていました。
ご覧のように、ブロックに阻まれて海に行けない場合があるのです。
救いの表浜ネットワーク
アカウミガメは、毎年同じ海岸に産卵へやって来ます。
海岸がどんなに変化しようともこの海岸へ来るのです。
この現状が続けば、アカウミガメは絶滅してしまうかもしれません。
この悲劇を避けるため、立ち上がった方がいます。
NPO法人表浜ネットワークの田中雄二さんです。
田中さんはアカウミガメが産卵しやすい砂浜作りを、10年間にわたって試みてきました。
この問題を企業や学校などで広報活動を行い、多くの人に伝える努力をしてきたのです。
またさらに多くの人々に伝えようと、クラウドファンディングで資金を募る冊子を作りました。
人間の安全目的で作られたブロック。
人間の目線は共に地球で生きる仲間達をどれだけ無視し、彼らの命をないがしろにしているのでしょうか。
田中さんが差し伸べる手にアカウミガメが近づいているこの画像が、せめてもの救いです。
この活動が広がっていき、アカウミガメも住みやすい表浜海岸になることを願っています。
出典:READYFOR?
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