老犬が生き埋めにされ、虐待されていた→愛犬と散歩していた男性による決死の救出作業が行われたが…!

生き埋め

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見るからに瀕死の状態の犬は、年老いたフレンチマスティフの雌犬でした。

生き埋めから助け出されたその犬の目からは生きる意志が感じられず、絶望しているようにも見えます。

そしてこれは明らかに人にされた仕打ちだという証拠が出てきます。

なんと生き埋めにされた犬の首に繋がれたロープの先には、石がたくさん入っていた袋が繋がれていました。

逃げられないように重石としたのでしょう。

デエスが見つけ、ペドロさんが救助したそのフレンチマスティフの老犬は地元警察によって動物病院に運ばれ、

治療を受けることになるのですが衰弱した体と精神的なショックはなかなか癒えることがなく、目はうつろでした。

砂に汚れた体を綺麗に洗ってもらっても、優しく撫でてもらってもフレンチマスティフの老犬は視線を下に落とし、

沈んだ心のままのようでした。

悪魔の様な元飼い主

この悪魔の様な心で冷酷無残な虐待をした元飼い主は、21歳の男でした。

その男は警察に逮捕されたのですが犬が話せないこと逆手に取り、

「犬は捨ててない!勝手に逃げてしまったんだ!」と容疑を否認し始めました。

さらに容疑を認めないばかりか、警察を馬鹿にしたような発言を繰り返したのです。

なおこの老犬は変形性関節炎を患っていることが分かり、自分の力で逃げ出すことはできない状態でした。

ペドロさんはこの男を許してはいけないとネットで呼びかけて署名を集め、

2016年7月に署名数が55万人に達しました。

裁判

6月には裁判が行われましたが男は法廷で、

「私は犬を虐待したことはありません。私の人生で唯一の慰めは愛犬の世話をすることだったんだ。」

とバレバレの嘘を証言していたそうです。

そして、約1ヶ月後には判決が下されました。

禁固8カ月の上、今後5年間犬の飼育禁止と侮辱した警察官に150ユーロを支払うことになりました。

日本円にして1万7千円程度です。

そして動物保護民事訴訟に関する7団体への損害賠償金として1,000ユーロ、

日本円にして11万程度の支払いが決まりました。

たくさんの署名が集まり、虐待男に罰を与える結果となりました。

相手が人間だったらこの程度の罰では済まされない重大な事件ですが、

どうしてもペットとなると罪は軽くなってしまう様で、その部分に関しては悲しい結末となりました。

老犬のその後

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ペドロさんとその愛犬デエスが助け出した老犬フレンチマスティフは、

その後「アテナ」という名前をもらい、里親のもとで穏やかに暮らしていました。

しかし2016年2月に新しい飼い主に看取られ、虹の橋を渡ったそうです。

アテナは老犬でしたから天寿を全うしたと感じる半面、

虐待さえなければもっと長生きしていたのではないかと悲壮な気持ちにも包まれます。

元の飼い主との生活が全て虐待にまみれていたとは思いたくありませんが、

アテナの人生に暗い記憶を残した事には変わりありません。

生き埋めにされた状態から救出された後はきっと穏やかな生活できたことだろうと思います。

アテナが穏やかな最期だったことは不幸中の幸いでした。

罪が軽いからといっても動物虐待をしてはいけないし、

罰の軽さよりもたくさんの人に白い目で見られるという大きな罰が待っていることを思い出し、

虐待を思いとどまって欲しいと思います。

どんな気持ちで虐待をするのか分かりませんが、

虐待する前にどうか違う手段で心を穏やかにする方法を見つけて欲しいと願ってやみません。

出典:サプライズ

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