残酷な運命
この残忍な作業は以前から続けられていたようで、途中で苦痛に耐えかねて自殺した熊もいたほどです。
中には子供を持った熊もいましたが、自分の子供をこのような目に遭わせくないため、
小熊の命を泣く泣く終わらせなければいけないという悲惨な結果となったこともあったそうです。
この悲惨な苦痛から逃れるには生きることをやめるしかないというあまりにも残酷な運命だったのです。
シーザーのお腹の真ん中に見えるものが開けられた穴です。
狭い檻に閉じ込められ、体も心もボロボロになったシーザーに奇跡が起きました。
動物保護団体の懸命な治療
ある日『アニマルズ・アジア』と呼ばれる保護団体がシーザーを発見し、すぐさま治療を行いました。
しかしシーザーは刃物に体が刻められることがトラウマになっているなのか、
手術の時に体が硬化して抵抗しようとしました。
スタッフの方々は手術を円滑に進めるため、仕方なくコルセットで固定することにしました。
消毒の処置など一切されていなかった傷跡は酷い炎症を起こしていました。
「あの時のシーザーは生きているとは正直言えない状態でした」
スタッフはこのように語っています。
手術が終わってからも、スタッフの方々は献身的にシーザーを保護し続けました。
シーザーのその後
そしてシーザーの方も目を見張るほどに元気になり、傷跡も綺麗さっぱりなくなりました。
現在は『シーザー』という名前から『アンガス』という新しい名前を付けられました。
アンガスが一命を取り留めることができたのは運が良かったという他ありません
中国では未だに凄惨な環境で苦しんでいる熊が1万頭以上いると言われています。
また、日本でも熊胆の消費が激しいと言われています。
人間は時に欲を満たすためにこのような残酷な事をしてしまいます。
今回の事によってしっかりと現実を受け止め、
人間としてこの問題としっかり向き合わなくてはいけないのではないでしょうか?
出典:The Dodo
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