小さい命をつなぐリレー
弱いながらも呼吸を確認した彼は、すぐさま動物救護団体
「Adopt-A-Bull」という地元の団体に連絡して救助を頼んだのです。
「Adopt-A-Bull」は、緊急を要する動物を専門的に保護している団体です。
男性は「Adopt-A-Bull」の救助が着くまでの間、犬の心が落ち着くように心がけながら接していたそうです。

写真を見る限りでは、相当ひどい状況ですね。
何故こんなことになってしまったのでしょうか。

救助が到着し、無事「Adopt-A-Bull」の施設へ運ばれ、治療室で治療が始まりました。

この犬はブルドックで、体重はわずか9キロほどでした。
この衰弱ぶりに診察を受けおった担当医は驚きを隠せませんでした。
生後15カ月と推定されるこのブルドックは健康な同型犬種と比べると極端に小さく、
食事をまともに摂っていなかったと伺えます。
元の飼い主はこのブルドックに、相当なひどい仕打ちをしていたと推測できました。
また毛の状況を鑑みても虐待を疑う材料が大いにありました。
「Adopt-A-Bull」はお金に余裕がない厳しい状況でしたが、このブルドックの治療を決断しました。
名前は『プリンセス』

それから「Adopt-A-Bull」の皆さんは行動に移します。
自身のFacebookで「プリンセス」と名付けられたブルドックの、治療費の寄付を募りました。
多くのフォロワーの賛同に「Adopt-A-Bull」の皆さんは感動したそうです。
プリンセスはたくさんの人に支えられ、どんどん元気になっていきました。
「Adopt-A-Bull」の行動はまだまだ続きます。
虐待の疑いが強いプリンセスの元飼い主を突き止めるため、独自の調査を進めていました。
それでわかったのは、プリンセスの元飼い主が購入先のブリーダーへ返品していたのです。
理由は「ダニがついていたから」ということでした。
そのダニは人間に害はなく、草むらなどに散歩で入ってしまうとついてしまうという良くあるものでした。
犬の知識が無かったのか、元飼い主は「病気を持った犬」と勘違いしていたのでした。
ブリーダーは元へ帰ってきたプリンセスに、どういうつもりなのか餌をろくに与えないという仕打ちをしました。
弱っていくプリンセスがこのままでは死んでしまうことを予測していたのにも関わらず、
ついには路上に捨ててしまったのです。
元気になったプリンセス

プリンセスが捨てられていたところに通りかかった男性が、
適切な行動をとったおかげで小さい命を救うことができました。
なかなか動物を保護する団体の連絡先を知る機会はありませんが、
男性がそうした団体の連絡先を知っていたことは非常に大きかったですね。
引きとることや自身で保護することは住居の環境などを考えると簡単にはできませんが、
この様に誰かにバトンを渡すことができれば、私たちも協力することが可能になるのだと知りました。
現在プリンセスは毛の状態もすっかり元に戻り、元気になりました。
虐待を受けることなく、安心して幸せに暮らしているそうです。
きっとプリンセスを温かく向かえ入れてくれる、素敵な家族に出会うことでしょう。
これを機に地元の動物保護団体を調べてみるのも良いのではないでしょうか。
第二のプリンセスを救えるかもしれませんね。
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