事故
いつものように駅周辺で餌をあさっている時、線路内に迷い込んでしまったようです。
その時、運悪く電車が来てしまい、シィと接触。
シィは後ろ足2本を失ってしまいました。
そんな大けがを負ったのにも関わらず、誰も助けてはくれませんでした。
どんなに痛くて、辛くて、悲しかったことでしょう。
それでも、シィは懸命に生き続けました。
そしてその後、シィは子供を産みました。
そのことがイギリスのニュースで紹介され、
世界中で報じられると動物保護団体『アニマル・アジア』を創設した方の目に留まったのです。
転機
このことがきっかけでシィとその子供たちは保護されました。
保護に乗り出したのは創始者であるジル・ロビンソンさん。
ジルさんは
「彼女のことが頭から離れませんでした。だから私は中国のチームに連絡して説得しました」と話したそうです。
ジルさんと中国チームは、シィとその家族を保護するために中国を横断。そ
してついにシィたちを見つけ出し、保護したのです。
ですが保護した子供たち4匹のうち、3匹がジステンバーという感染症にかかってしまっていたのです。
ジステンバーとは高熱や鼻水くしゃみが出て元気、食欲がなくなります。
そして嘔吐や下痢、痙攣などの神経症状を起こす場合があり、特に子犬の死亡率が高い感染症です。
通常の飼い犬でしたら、幼犬時のワクチンを受ける事で感染を抑えることが出来るのですが、
シィの子供たちはワクチンなど受けていません。
治療をしようにもすでに間に合わず、この3匹たちは短い生涯に幕を閉じました。
ジルさんはせめてシィには生き延びて欲しいと願い、シィを動物病院に搬送。
診察した獣医は電車の車輪に轢かれた際、
その熱によって皮膚が焼かれたことで出血が止まり、一命を取り留めたのではないかと話したそうです。
第二の人生
「シィ」という名前は捨てた飼い主がつけた名前です。
彼女は新しい人生のスタートとして「リリー」と名付けてもらい、
子犬は「マディ」と名付けられ、香港のロビンソン家で暮らすことになりました。
リリーのための車いすも用意されたそうです。
そして今、「動物大使」として動物虐待撲滅に務めるなど様々な活躍をしているそうです。
電車に轢かれて足を失い、そして出産からの子供との死別。
どん底生活だった野良時代からは想像も出来ないような転機。
現在はたくさんの人に愛され、安心して暮らせるようになりました。
痩せ細り、汚かった体もすっかり奇麗に。
どんなに辛い日々であっても、前向きに懸命に生きたリリー。
今まで辛かった分、今後の人生はどうか幸せな日々になってもらいたいですね。
今後のリリーの活躍、楽しみです!
出典:dailymail
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