部屋が汚い人の方が心が美しい?
片付け心理専門家として活躍する伊藤さんは次のように述べています。
片づけが得意な人にとって、部屋の整理整頓ができない人や、
いわゆる「汚部屋」になってしまう人が受け入れられないかもしれません。
そして、『片づけができない人=人間的に問題がある人』
のように思い込んでいる人も少なくありません。
「でも果たしてそうなのでしょうか?」伊藤さんと問いかけます。
あくまでも片付け心理の専門家としての仕事やカウンセリングを通じて個人的に感じたそうですが、
『部屋が綺麗な人よりも、部屋が汚い人の方が心が美しい』というケースが多々見られたそうです。
これは決して、「部屋が綺麗な人の心が美しくない」ということではないそうです。
そして、これは部屋が汚い人を擁護する為に言っているのでもありません。
そのように感じるケースが多かった、というだけです。
その理由は?
伊藤さんはこれまで数多くのセッションを行ってきましたが、
どうしても部屋が散らかってしまう傾向が見受けられる方を職業により大別してみました。
その結果はこちら。
○カウンセラーの方
○霊能者・スピリチュアル系の方
○介護関係に従事されている方
○セラピストや占い関連の方
○学校や塾の先生
○お客様に喜ばれるサービスを追及するホテルに勤務される方
○人に感動を与えることを重要視する飲食店に勤務される方
などが上位を占めるとのこと。
つまり、「人と直接関わり人の為に奉仕する仕事」に従事している方とも言えます。
そのような方ほど部屋の整理整頓が出来ない傾向が見られるのです。
何故でしょうか?
これはつまり、部屋を片付けるよりも人を幸福にすることに時間を費やしているということなのです。
部屋は住む人の人生
そのような見地から見たとき、
『片づけができない人=人間的に問題がある』とするのはあまりに短絡的ではないでしょうか?
『部屋が汚い』ということを別の側面から見ると、見えないものが見えてくるのです。
片付けられない人と接する時、その奥にある物を汲み取って関わることも大切です。
部屋は表面的に綺麗、汚いというだけでなくその人の人生が映し出されている場所なのです。
「むやみに部屋が汚いといって注意するのは、
『その人の生き方を安易に否定する行為』になりかねないことを知っておくべき。」
と伊藤さんは力説します。
部屋の汚さの奥には心の美しさが隠れていることを意識して、
目に見えない奥に隠されたものを感じ取って人と関わるべきではないでしょうか。
長い間、整理整頓が出来ずゴミ屋敷になっているというのも、近隣の迷惑を考えるとどうかと思いますが、
伊藤さんの言葉には納得するものがありますね。
家族が片づけをしないとむやみに感情的に怒るのではなく、
一呼吸置いてその奥にあるものを見極めていけば、
良いコミュニケーションに進展していくかもしれませんね。
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