愛犬が起こした奇跡
先に書いた通り、
「1人で暮らしている高齢者が倒れても助けを呼べず、悲しい最期を迎える」
というそんな事例が、現代日本において多く起っています。
千葉県千葉市稲毛区でも、そんな事例がまた起きようとしていました。
その男性は一人暮らしであるにも関わらず、骨折して身動きがとれない状態でした。
しかし彼のそばには誰一人として「人間」はいませんでしたが、一匹の犬がいたのです。
この犬が、奇跡を起こしたのです。
とある110番通報
「徘徊している犬を保護している」
という女学生の110番通報を受けて、
宮野木交番の巡査部長が現場に駆け付けたところから事態は動き出しました。
女学生が保護したというその犬は、首輪とリードをつけていました。
巡査部長がリードを掴むと、犬は彼をどこかに連れて行こうとするかのように全力で引っ張るのです。
何かを感じた巡査部長はその犬についていくことにしたのです。
犬の行き先は・・・
しばらく進んで、犬はその足を止めました。
そこは一軒の民家の前でした。
すると今度は、犬はその家の玄関でお座りを始めたのです。
その様子を見て、巡査部長が掃き出し窓に近づくと…。
なんと中から「うぅー…」といううめき声が聞こえてくるではありませんか！
慌てて彼が窓から覗き込むと、一人の男性がベッドにもたれかかるように倒れていたのです。
それを見て巡査部長は即座に119番通報をし、
救急隊員の処置の後男性は病院へと運ばれ入院しました。
かくして、その男性は一命を取り留めたのです。
犬の恩返し
巡査部長を男性の元へ連れて行ったその犬こそが、男性の飼い犬「ちーちゃん」でした。
このちーちゃん、実は8年前にその男性に拾われた犬だったのです。
まさに犬の恩返し、と言ったところでしょうか。
この出来事に関して、巡査部長はこう語りました。
「首輪とリードをつけていたので、
もしかしたら飼い主の家に帰るのかもしれないと、ものの試しで任せてみたら、
本当に家に帰り、しかも飼い主を助けた。お手柄です。人間の気持ちがわかっているに違いありません」
後にこの手柄を称え、ちーちゃんにはドッグフードが贈られました。
飼い主の男性は「あの子に逢えて、本当に良かった」と涙ながらに語ったのだとか。
愛犬が拾ってもらった恩を返そうとしたかのような救出劇。
本当に素晴らしい出来事だと思います。
出典：サプライズ
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