運命的な出会い
孤児院を訪れたカナダ人のご夫婦、デイブさんとレスリー・フェイシーさんは
「是非、キリル君を引き取りたい」と申し出ました。
職員は「本当に手がひとつしかない子どもでもいいのですか?」
と聞いたそうです。でもご夫婦の決意は揺るぎませんでした。

そしてカナダの空港に、ご夫婦と新しい息子キリル君が戻ってきました。
新しい生活をするために、しかしもっと驚く出会いがありました。
そんな3人を出迎えたのは、デイブさんの父親。
彼も生まれつき手がひとつしかありませんでした。
涙の瞬間
空港でデイブさんの父親は何も言わないで、膝をついて右腕を差し出したそうです。
キリル君は嬉しそうに握り返しました。
それは彼にとって、とても特別な瞬間だったに違いありません。

おそらくキリル君にとって生まれて初めて、自分と同じ障害を持った人と出会ったのでしょう。
今まで、祖国でつらい思いをしながら生きてきて、幸せな未来なんて思い描けなかったと思います。
とても感動的で、どこか運命的でもある出会いですね。
その後の生活
新しいカナダでの生活が始まりました。
キリル君の適応力は目を見張るものでした。
英語は日々上達したし新しいお友達も、そして障害に必要なサポートも受けられる様になったそうです。
デイブさんは言いました。
「父親は尊敬されるビジネスマンだし、パラリンピックも出場した。
やる気さえあれば、人生なんでもできるし楽しめることもできる。
その事を父親から教わりました。」
きっと、キリル君は新しい家族に見守られながら、幸せに大きくなっていくのでしょう。

出典:イミシン
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