骨を混ぜた土で育てる「命の花」
細長い骨、頭部を思わせる骨…。
「ゴミとして捨てるんじゃなく、せめて土に還したい」
骨が肥料になると知った少女達は、土に骨を混ぜ花を育てる「命の花プロジェクト」を思いつきました。
愛護センターから引取った骨を少女達は高校に帰り、軍手を付けた両手で涙を流しながらレンガで打ち砕きました。
骨を土に混ぜるためには細かく砕きふるいにかけねばなりません。
手の平一杯の骨を砕くのに1時間かけ、焼け残ったリードや首輪の金具、名札、鈴や歯を取り除かねばなりません。
これが一番多感な少女達を苦しめました。
「私達は涙を流しながら行いました。辛くて悔しくてたまりません。でも一番苦しんだのは、殺されたペットたちです。だから殺処分の現状を何とか伝えたいと、骨を砕きました」
焼いた骨から金具などを見つけ、ピンセットで取り除く少女達のまだ幼い手。
大人の私達は、こんな行為をさせて良いのでしょうか。
認められた真っすぐな願い
「骨を砕くのは可哀想」という批判の声も当初は多かったそうです。
「でも必ず人の胸に響くはず」と継続し、
2013年には「農業高校の甲子園」とされる農業クラブの全国大会最優秀賞、
2014年には日本動物大賞グランプリを受賞しました。
動物達の命が宿った「命の花」は、地元の人や愛犬家が集うイベントなどで配られています。
命が肥料となり生まれ変わった花は、たくさんのことを教えてくれます。
生きるべく幸せになるべく生まれた命が、私達の税金で殺されゴミになる日本社会。
命の尊さやその責任、殺処分の現状について改めて考えさせてくれます。
一人でも多くの人の胸に響くことで、殺処分ゼロが一秒でも早く実現されるはずです!
出典:イミシン
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