真冬の山道で怪しい女に助けを求められたので渋々助けてあげた結果・・・

ちなみに織部焼以外の備前焼や珈琲カップも親父さん作だった。
料理が好きでそのうち自分の料理を飾る器も自分で作るようになったらしい、嫁宅の食器の殆どが親父作だって

粗暴というか無骨だけどこういう人は嫌いじゃない、自分の手で何か作る人は無条件で好感もつのが俺
そこから暫く親父さんの器への情熱というか執念をご拝聴した。
親父さんは調子にのってくると肩バッシンバッシン叩いてくるけど、まぁ親しみの表現なんだろうと思うことにした
ひとしきり器の話を拝聴した後に親父さんがちょっと来いよっと例の居間へ案内した

2年前に親父さんになぐられた居間に通されて親父さんとふたりっきり、前と違うのは親父さんはもう睨んでないこと
嫁が二人分の珈琲を親父さん作の珈琲カップに入れてもってきてくれた。

親父「嫁、お前ちょっと席外しなさい。俺くんと話あるから」

俺くん?俺くん?親父さんさっきまで「お前」って呼んでたのに。これはちょっとただ事ならないと背筋のばした

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