板倉母「・・・・・すいませんでした。」
やっと坂倉母が口を開いた。
坂倉母「・・・・・ごめんね・・・ごめんね・・・・」
坂倉「母ちゃん・・・・・・・」
オヤジ「フホーー!フホーーー!」
坂倉母が泣き崩れひたすら坂倉に謝る。
坂倉はずっと忘れていたであろう母親の感触をたしかめ胸に顔をうずめ泣いていた。
初めて見る坂倉の嬉しそうな、そして安堵しきった子供の顔だった。
こいつの嬉しそうな顔は何度か見たことあるが安堵しきった子供っぽい笑顔は初めてだった。
その坂倉を見つめる坂倉母の顔もまた優しかった。
本田母「なんとか元に戻るといいわね~。」
母ちゃん「戻らなきゃ〇すまでよ。」母ちゃんは笑いながら言ってた。
坂倉父はあの乾坤一擲を受けてから既に20分が経とうというのにいまだに呼吸困難を起こし、
ヨダレを垂らしていた。
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