地面に何か落とした物を拾うのかと思うほど下に急降下した腕が
再び上昇気流に乗り上昇していく。
手の形はパー。指と指の間から抜ける空気・・・
空気を切り裂きながらさらに加速を開始し
男の男たるシンボルの下へと迫っていく・・・
男は母の頭しか見ていない。
予測は一切できていない。
急接近した手のひらの存在に気付かない男は腕組みをし仁王立ちしている。
その刹那、空気を切り裂きながら上昇してきた手のひらが男の股間を強烈にすくいあげる。
母親の手のひらに手ごたえがあったかどうかはわからない。
男の袋はそれほど軽く、しかし確実にダメージを受ける部位。
感触が伝わらぬほどの速度ですくいあげた腕はさらなる上昇を続け、男のアゴの手前でようやく停止した。
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