そこに母なりの気遣いを感じたが自分が悩んでる事をつゆ知らず
どこかに遊びに行くと楽しそうにしゃべってる母が
本田の脳内を余計に沸騰させていた。
「今日はどっかで家を抜け出そう。そして1の家に行こう。謝ってもらわないと気が済まねえ」
ささいな母の電話が彼の機嫌を余計に捻じ曲げる・・
彼はそんな事を企みながら時間を過ごしていた。
時がまた戻る 午前5時半 1の家
俺「は・・・はぁ~?」
母ちゃん「だって聞いちゃった以上しょうがないでしょ~。あんた坂倉君を助けてあげたいんでしょ?」
俺「当たり前だろ!」
母ちゃん「・・・・お前はよくやったよ。ホント。」
母の顔はさらに優しくなった。
さっきまでも優しかった。
にこやかで見ている人を幸せにさせるような明るい笑顔だった母。
しかしその微笑みは明るさをやや薄くし、代わりに目と頬にさらなる柔らかさと温かさを与え
子供を愛しむ母親の表情になった。
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