母ちゃん「お前には責任がある。私を巻き込んだのはお前だ。私はお前を迎えに行った。すぐに解放させたくて殴りつけたけど私はお前を信じてる。信じてるからこそ巻き込んだ責任として理由を教えてほしい。」
俺「・・・・・・・・・・・・・」
母ちゃん「心配すんな。お前がもし間違った理由で今回事件を起こしてたら根性叩き直してやる。私はお前を見捨てない。信用しなさい。どんな理由があったってお前は私の子供だ。最後まで私はお前の味方してやる。だから理由を話してみろ。」
ずっと重い重い荷物を抱えてるようだった。
坂倉の虐待という荷物を抱え、本田に相談したという荷物を抱え
子供だけで大人を襲撃しに行くという犯罪行為を抱え、
逆襲にあい、深く体と心に大人の恐ろしさを抱え
まだまだ子供だった俺には両手いっぱいしか持てない
荷物を肩に背負わされ、足にくくりつけられ俺は身動きできなくなっていた。
どれもこれも俺にとっては大事な大事な荷物。
気安く誰かに預けられない。
重い重い荷物を背負ってきたけど一番身近な人が一緒に背負ってくれると言ってくれた。
俺はこの身近な母に荷物を預けてみることにした。
俺は嬉しくて嬉しくて涙が出た。
嬉しいとこんなに涙が出てくるんだって初めて知った。
涙を流した重さの分だけ体と心が軽くなっていくのがわかった。
俺は母ちゃんにすべてを話した。
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